2010世界選手権を振り返る・その2
どもです、RGJチーム事務局の牛であります。大変遅くなって申し訳なかったっす!の8月に開催されました「ジュニアロードレース世界選手権」に出場しましたRGJ福本千佳選手のレースレポを掲載いたします!なお、掲載の写真については、今ジュニア世界選のロード日本チームの監督を勤めていただきました坂井田先生撮影の写真を(財)全国高等学校体育連盟自転車競技専門部のホームページからお借りしております。http://www.hs-cycling.com/
速報としてレース終了直後の当時のRGJチームHP記事のリンクも紹介いたします。http://readygojapan.cocolog-nifty.com/blog/2010/08/post-c10c.html
<ここからRGJ福本千佳選手のレースレポート>
・大会名:ジュニアロード世界選手権
・日時:2010年8月8日
・会場:イタリアのオッフィダ
・気温:36度(湿度は日本程ではないですが、日差しがきつかったです)
・コース状況:全面ドライ
・距離:80.0km(16km×5)
・レーススタート時刻: AM10時(日本時間夕方5時)
・ジュニア世界選手権:遠征メンバー(ロードの部)
監督:坂井田 米治(JCFジュニア強化育成部会長)
コーチ:大野 直志(JCFジュニア強化育成部会員)
コーチ:柿木 孝之(JCFジュニア強化育成部会員)
選手:長瀬 幸治(埼玉 栄北高校)
選手:福本 千佳(大阪 Ready go JAPAN)
・レースレポート:
簡単にコース説明を。スタートゴール地点前後に2km程登り、登りきると3kmほど下り、そのまます1、2%程の下り基調の平坦を3km程走り、また登りへ突入。登りを3kmほど登る(ここが先へ進むほど斜度がきつくなる)。その後、小刻みなアップダウンを繰り返し(ここは勢いで何とかなる)、あとはスタートゴール前後の登り。の繰り返し×5周回・・・。
スタートして速攻道路脇の溝に追いやられました。足をついて再スタートして、最後尾で下りに入りました。前に行こうと動きましたがなかなか上手く行かず、そのまま最後尾でずっと走りました。3周目までは、ロシアの選手が動いていましたが、コースが厳しいこともあり、みんな様子見な感じでした。
3周目の後半の登りでアタックがかかりましたがその時はこぼれる人を回避して集団に喰らいつきました。ですが、同周のスタート前後の登りでまたアタックがかかり反応出来ず。差は開いたけど他国の選手と頑張って4周目に入る時点(スタートゴール地点)で集団に追いつきました。ですが、集団の後方に居る為に下りから平地に入った所などでいらない力を使い、4周目後半の登りのアタックで千切れました。
残りの距離は7人程の一緒に千切れた組で走り、ゴールスプリントは集団の最後でゴールしました。
今回のレースを振り返ると、瞬発力が特に足りないと思いました。あと、集団走行に慣れることが日本の女子レースでは難しい分、自分の力をもっと伸ばさないといけないと思います。
<福本選手のレースレポは、ここまで>
それと、本人からの報告で「UCI規則にのっとったサドルのセッティングが出来ていなくて、日本チームのスタッフの方々にご迷惑をかけました」と聞いております。彼女のように体が小さい選手には、事前の申請によって考慮はされますが、イタリアの現場においては、後退の余地はある中でサドル先端の座らないであろう部分に装飾があるのを指摘されたとのこと。本当にいろいろと日本ジュニアチームのスタッフの皆様にはご迷惑をおかけしました。申し訳ございません。
そして事実、他にもフレームのサイズの問題とか、様々なことがカラダの小さい選手にはUCIルールのことにおいても、それ以外においても様々な事由が「確実に強さを発揮するため」の障害になってます。私も元々、あまり身長の大きな選手ではなかったので、このような「体のサイズの小さい、特に女性向けの製品の少なさ」が、まだまだ自転車の世界にはあります。
Ready Go JAPANでは、福本選手をはじめRGJチーム在籍する女子選手たちの活躍によって、男性に比べて体の小さく、力の入り方も弱い女性選手、女性サイクリスト向けの製品の開発に繋がるよう活動をしていきます。もしもレース会場で、RGJチームの選手やスタッフを見かけたら、このような「カラダが小さいけど、いっぱい楽しく走るためのヒント」をいただけると嬉しいですね。
オシャレなことも、もちろん必要です。そして、それと同時に「実際の乗り心地」を向上することで「自転車女子力」の相乗効果を上げたい!と願うのです。マジで。
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