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2019年3月 7日 (木)

2018-2019CXシーズン参戦終了の御礼です。

RGJチーム事務局です。

今シーズンの私のレース参戦は、この東北CX最終戦となる福島空港ラウンドで終了となります。実は来週の茨城シクロクロス最終戦・城里町ステージがAJOCC最終戦として運営(MC牛業務)が残ってはおりますが、レース参戦は今シーズン、コレがラストとなりました。

・前橋シクロクロスJCX最終戦:レポート
http://rockmutsumi.hatenablog.com/entry/2019/02/15/105452

・東北シクロクロス最終戦・福島空港ラウンド:レポート
http://rockmutsumi.hatenablog.com/entry/2019/03/03/230000

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この東北シクロクロスシリーズチャンピオンでの表彰式でも少しお話しましたが、今シーズンは出だしから非常に辛かったです。2018年の1月に肩の腱板一部断裂をしてしまい、2月のシクロクロス東京まではレース参戦した後に一旦トレーニングを休止。左肩がほとんど上がらないうえに、いわゆる前傾の姿勢を長くキープするのも痛みが出る状態だったため、ローラーを中心とした調整以外については普段から施術を受けている、やぎ整骨院の八木沼先生と相談して「ポジションや体の使い方などを全て一回見直してトレーニングのし直し」をすることにしました。

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そのため、特にパワー値が落ちてしまいオフロード走行も肩の痛みがとれる6月まで出来ない状況でしたが、じっくりと身体のバランスから小さい点を見直して、とにかく全部、洗い出しをしていきました。その中で見えてきたことは多く、その内容を1つ1つ分析してレース本番でも実践しながら、落ち着いてレースをしていくのが今シーズンの最大の目的でした。
更に9月の中国レース遠征メンバーにも入れていただいていたので、その調整も必須でした。これについても今まで以上に準備をして、ピークを中国にあわせて肩の治療とオフロードトレーニングの再開を進めて、遠征出発の週に左肩が以前と同じぐらいの位置まで上がり、シクロクロスの準備も出来て思いっきり現地でレースをすることが出来たのは自信に繋がりました。

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一方で、国内の女子エリートの選手達のスキルやパワーが日に日に上がっていることが、AJOCC公式戦の初戦から運営に関わっていたこともあり、今シーズンの最初のレースから手に取るように分かったので、頼もしく思う一方で焦る自分がいました。若手や後進の選手が育つように自分がどのように走って、且つ結果を残していけばよいのか?を考えながら走るシーズンとなりました。

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今のトップ選手をはじめ、生きの良い選手たちは、今まで以上に創意工夫をするようになったと思います。それは今までだと推測ではありますが、ロードレースやMTBなどの片手間な感じで「冬のトレーニングに」とレースを走っていた選手が多かったと思います。しかし今は、しっかりと「シクロクロス選手」として真っ直ぐに向き合って、真摯に研究しながら準備してレースに臨む選手が増えてきました。これは非常に嬉しいことです。ただ、これにもっとシクロクロスの先を見てほしい、見られる道を築いていくのが私のような古参ベテラン選手たちの役目です。それをレースという土俵で私が走りを通して示していくのが大事な役目だと考えています。

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ちょっとしたこと。たとえば前を明らかに遅い選手がコースをふさぐように走っているとして、追っている自分の方が余裕もスキルもあるから追い越しをしたいと。その際にどうやって先に行くのか?声をかけるタイミング、追抜くタイミング、相手をうまくイナすタイミング、いろいろとあります。それをどうすれば良いのか、悪いのか、うまくいくのか?を実戦を通してみてほしいです。
昔、私の師匠である藤森氏からは「階段を先に入って登りはじめたら、後ろから来る選手に抜かされないように担いだ自転車を振るか横にして前に行かせないようにしろ!」と教えてもらいました。そんなモンなんです、勝負の世界は。

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シクロクロスも勿論ですが、自転車競技すべての種目は勝負の世界です。勝ってなんぼ、負けたら・・・です。そんなシビアな勝負の世界は国内でも海外でも一緒です。どちらが厳しいとかラクとかはないです。その中でシクロクロスという世界に入ったのならば、研究を重ねて準備を重ねて、レースで戦って、また研究と準備をして切磋琢磨してほしいです。その中で「楽しさ」とか「悔しさ」とか「素晴らしさ」を見つけてほしいです。

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有難いことに2018年度後期からAJOCCの理事としても業務にあたっています。AJOCCのメンバーとして、先ずはシクロクロスのことを考えるのは勿論なのですが、出来るならば自転車競技全体の様々な事由を、AJOCCという泥臭い所から長年にわたり切磋琢磨と研究を重ねてきた団体からムーブメントを起こせるようにお手伝いをしていきます。

最後に平素よりReady Go JAPAN女子シクロクロスチームの活動にご協力いただいております各社様とご担当者様、関係者各位、そしてRGJチームを応援いただく皆様に改めて厚く御礼申し上げます。本当に今シーズンは大きな怪我なく終えられたのは、素晴らしい機材や装備と用品などキットの数々、そしてご声援と素敵な写真に動画の数々です!!

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もっと多くの方々にシクロクロスを好きになっていただけるように。引き続き活動しますので何卒よろしくお願いします!!

Ready Go JAPAN女子シクロクロスチーム
須藤 むつみ

・AJOCC公式ページ
https://www.cyclocross.jp/

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