JBCF開幕戦・下総クリテリウムレースレポート・後編
JBCF開幕戦・下総クリテリウムレースレポート・前編http://readygojapan.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/jbcf-ff28.htmlの後編です。
今レース会場となっている「下総フレンドリーパーク」といえば、RGJチーム発足時から選手加入のための「トライアウト」会場となっている場所。そんな弊チームにとっては、非常に縁がある場所ということで、スタート前から各RGJ選手たちは、気合が入っておりました。
そして、女子レース「Fクラス」のスタート時間である正午が近づいてきました。Ready Go JAPANチームは今レースで全員8名出走なので、移動だけでもたいへん!しかし選手たちは自分たちで支度しつつも、ちゃんとペースを作っているので、スタート場所に問題なく集合。チーム監督の須藤大輔や、ジュニア選手のお父さんたちも一緒にスタートに備えます。
スタートラインに並ぶ時から、既にチーム作戦が実施されています。日本ではまだ数チームしかない「女子自転車チーム」。中でもRGJチームのような8名という大所帯を持った女子チームはありません。しかもジュニア選手も多く在籍しているのですが、皆の目標は「レースでたくさん勝利を修めて、強くなって世界に通用する選手になること」と「チームとして動ける選手となること」。そんな固い結束で前列を押さえます。
まもなくスタート時間。報道カメラマンたちも退避して準備完了です。スタートライン最前列を占めた佐藤、米田、坂口(聖)、赤塚の正選手たち、そして伊藤、坂口(楓)、寺田、土屋のサテライト選手、総勢8名のRGJ選手たちの気持ちは1つです。
オンタイムの12時ちょうどにスタート!下総フレンドリーパークの1.5kmコースを35分+2周回で競います。
ここから加藤 智カメラマンご提供の写真でお送りします!
総勢8名のRGJ選手たちが女子レースを終始コントロール、さらにレース中は、須藤チーム監督が選手全体の動きを細かく見て声をかけ、RGJ選手たち同士でも、積極的に声をかけあうよう監督は指示してました。
序盤から行けるRGJ選手は行く、ということで機会をうかがうRGJチーム選手たち。
ここでナオコさんこと土屋尚子サテライト選手が、集団から数回飛び出して刺激を入れます。いい感じ!
集団に控えるRGJチーム選手たちは、そんなナオコ選手の動きにあわせて・・・
そして、中盤に入り赤塚選手が一気にスパートをかけて逃げを開始!2月後半のニュージーランドUCIロードレース遠征で早めに仕上げているので、カラダの動きは上々!
そんな赤塚選手に、ヨネピーこと米田和美・正選手も集団から抜けて逃げに合流成功!実は雪に閉ざされて外で一切、自転車に乗れないという北海道から移動したばかりですが、クロカンスキーなどで仕上げてパワーは十分。
今大会は「クリテリウム」とう競技なので、途中の機材トラブルやパンクに備えて機材交換ピットにギリギリまで待機してましたが、35分を過ぎたところでゴール地点に移動。ゴールに飛び込む選手は、RGJチームか、それとも・・・。今日で一番長い時間が流れます。
そして観客で鈴なりになるゴールに飛び込んできたのは・・・
米田(右)と赤塚(左)!!なんと後半は2人で4周回を逃げ切ってのワンツー・ゴールを決めました!! 凄いぞヨネピー、そしてツカちゃん!
その後、無線で「残り集団」という情報が、どこからともなく聞こえてきます。どうなるのか、スプリントで落車がなければいいのだが・・・と祈る気持ちでゴールを見ると。
あ!キヨカちゃん!!いいぞ、もがけ、もがけ、もがけ、もがけ、もがけ、もがけ、もがけ、もがけ、もがけ!!
ぎゃあ!!やったぁ、坂口聖香・正選手が集団のアタマ取った!!よしっ!!
その直後から、ゴールに集まっていた方々に「やりましたね!」とか「おめでとう!」とか、もう本当にたくさん、たくさんお声をかけていただいたり握手したり!もうワケワカランになりながら、マネージャーとしては大慌てで表彰式の支度をRGJ選手たちにさせます。
そして、お待たせしました!Fクラス・女子レースの表彰式。
見事なチームプレイでRGJチームが表彰台を独占!優勝した米田選手は、JBCF女子個人ポイント・トップの証である、「シスターローズ・ジャージ」も獲得しました!
報道や応援の方々の撮影に、笑顔で応える入賞選手たち。この様子を一緒に頑張ったRGJチーム選手たちとスタッフも見守っています。本当におめでとう!!
さらに、全員集まっているので一緒に戦うRGJ選手たちで写真を!
この日は、ちょうど 一年前に会場となった成田市も被害もあった「東日本大震災」が起こった日であります。あの日から日常はもちろんのこと、自転車レースにも大きな影響があり、弊RGJチームの活動にも影響がでました。
しかし、5月に震災復興レースとして、今大会の近くにある千葉県成田市・NATSで「JCRC特別戦(第3回KWMAX)inNATS」をhttp://readygojapan.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/jcrc5natstt-7eb.htmlJCRC様とともに開催したり、被害が甚大な岩手県で6月に開催された「第14回全日本選手権ロードレース」でhttp://readygojapan.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/14-b258.html復興への寄せ書きを展示したり、私たちで出来ることを少しづつおこなっております。
この1年、という節目での勝利は、たぶん天の方から「これだけ、ちゃんとやれることが結果で示せたんだから、もっと頑張って上を目指して、皆のチカラになれるようになれよ!!」ということだと考えております。
「勝つ」だけで終わりでなく、「勝つこと」で出来ることや広がる世界、さらに与えられるチカラ。それをReady Go JAPANチームで実践していきます!
今後も各地のレース参戦が続きます。各レースで「RGJ女子チームの底力」を結果に結べるよう頑張りますので、何卒引き続き、ご声援のほどよろしくお願い申し上げます!
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