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2010年6月28日 (月)

第13回全日本自転車競技選手権大会ロード・レース:レポート

どもです。RGJチーム事務局の牛です。今年もいよいよ、やってきました!全日本ロードレース選手権であります!!今年の舞台は・・・広島県三原市にある中央森林公園!・・・って昨年と一緒なんですよー。大抵、毎年会場が変わるのが全日本選手権ロードなんですが、こんなこともあるんですよ。

そんな広島にRGJチームが会場入りしたのは、レース前日の6月26日。会場では土曜日開催となっていた男子のジュニア、およびU23のレースがおこなわれていたのですが・・・スゴイ土砂降り!予定していたコース試走はパスして、各自ローラーで調整をおこなうことに。

そして、江崎グリコ「チーム・パワープロダクション」の栄養講習会をRGJチーム全員で受講いたしました。講師は前回と同じく恵美栄養士であります!よろしくお願いしまーす。
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※写真は栄養講習会の様子。一番左がグリコ・恵美さんであります!

今回の栄養講習会では、選手に必要な栄養についての知識とともに、新製品の「クエン酸&グルタミン」についても効果的な使い方を教えていただきました!早速、指定の方法で水に溶かして試飲会!
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「どう?お味は??」「飲みやすい!コレいいかも!!」RGJチーム選手たちは、お気に入りの様子。特に内臓にやさしく、ハイポトニック(低浸透圧)ドリンクなので吸収もいいんですよ。さらに、女性には嬉しいダイエット成分の1つ「カルチニン」も配合!レースでは、日頃のコンディションニングに利用できますねー。
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他にも、今回もすごくためになる体作りの「コツ」を教えていただき、RGJ選手達は真剣に聴講しておりました。エライね。グリコ様、恵美さん、本当にありがとうございました!
この後の夕食では、教えてもらった栄養知識を元にメニューを決めておりました。早速、実践するのはイイですね!これを頑張って持続しましょ。

さて、翌朝の6月27日。昨日ほどの土砂降りは何とか回避できたものの、いつ降ってもおかしくないような空模様。雨は想定内だったので、RGJチームメカニック栗田さんの用意した機材を車に積みつつ、朝5時半にレース会場に移動。選手達は移動しつつホテルの用意してくれたサンドウイッチを食べつつ準備。

RGJ米田選手が、いつもお世話になっている「どうきゅう」のご好意でローラー台をお借りしてウォーミングアップを開始し、傍らでは補給と交換リムの準備。このレースコースは雨だと、非常にパンクが多いことで評判なので多目に用意するが、まさかコレがレース中にフル回転するとは・・・。

朝8時のスタートを前にスタートラインに並ぶ女子選手たち。RGJの選手達は率先して先頭に陣取る。P1190017
選手たちに様子を確認するスドーマン監督。長靴にクーラーバックなので、魚河岸のヒトに見えますが、一応カントクです(笑)。
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ジュニア区分の選手は、エリート選手の後ろに並ばなければいけないので後方に陣取ります。
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RGJ武田和佳選手(写真:左奥)、そして北桑田高校のジャージを着て出場のRGJ下久保初菜選手(写真:中央) 。
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そして女子ジュニアでの2連覇をかけて臨むRGJ福本千佳選手。集中してます!!

いよいよスタート時間が近づいてきました。昨年のエリート上位選手たちがスタートラインの最前列に呼ばれます。
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左から萩原麻由子(サイクルベースあさひレーシング)、井上玲美(チームフォーカス)、昨年の同レース3位の片山梨絵(SPECIALIZED)、昨年2位の森本 朱美(スミタラバネロパールイズミ)、昨年優勝の西加南子(LUMINARIA)、そして昨年4位の豊岡英子(パナソニック・レディース)の各面々。

昨年の上位3位陣たちは、談笑しつつ。一方で何か集中している表情の昨年、同レースで無念の10位に終わった萩原選手。
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ちょうどボトルを飲むタイミングが一緒になった萩原と片山。これが、この後のデジャブになるとは?!(後半をお楽しみに)

そして朝8時ちょうど、オンタイムでスタートの女子レース!この時は雨が何とかやんでいました。
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このコースは1周回が12.3km。これを女子レースでは7周回します。この約86kmという距離は、日本国内の女子レースでは滅多に経験できないレース距離。でも世界選手権やUCI公認のワンデーレースだと100km以上走ることはザラなので・・・出来れば約100kmの距離は実現してほしいところですねー。

ちなみに、このレースの同日に開催されていたフランス選手権女子個人ロードはレース距離112.8km(3位にジャニー・ロンゴ選手が入賞、凄すぎ!)。日本国内の女子レースで100kmレースを実現しているレースは学生選手権女子オープン(今年はコースが土砂崩れのため会場変更に)。蛇足:この「女子レース100km」を実現してくれた張本人が、今回の全日本ロードの審判長であるF森サンこと私の師匠・藤森信行さんだったりします。

そんなことをツラツラ考えていると、選手達が1周回をまもなく終えて、スタート・ゴール地点近くの登りを終えた後のストレートに見えてきました・・・って、先頭集団が既に半分ぐらいの人数に減っている!ふえー!!
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しかも、この時点で登りの始まる箇所で抜け出した萩原選手(あさひ)が、この集団に30秒ぐらいの差をつけてトップ独走中なのです。昨年の無念を振り払うような走りを見せる萩原選手。一方、我がRGJの福本選手が追走する、この先頭集団に居残って頑張っています。エライぞ!!

しかし、他のRGJチーム選手たちの姿が見えない!おかしい・・・雨が再び降っているため、落車やパンクのリスクが高くなっているから非常に心配。 その後の集団にRGJ米田選手の姿を確認。お、堀選手と武田選手の姿も確認できた。
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※写真で霧で分かりづらいですが、堀選手の左隣にいるのが武田選手です。

そのうち、RGJ下久保選手が通過したが、メカニック栗田さんが「リア(ホイール)が違う、多分、パンクして交換しているな」と嘆く。さらに、RGJ佐藤選手が手を挙げながら補給所に近づいてくる!うわぁ、パンクだ!「どっち(前後)がパンクした?」「両方ですぅ(泣)」ひぇえええ!!栗田メカニックと須藤監督で前後を、あっという間に交換して再スタート!!1周終わるまでに2人もパンクとは・・・。

RGJ松田選手の通過も確認して、この時点で2名パンク。これは最後までどうなるかと思い、スグにタイヤ交換し、パンクしてしまったホイールをまた交換用のスペアにすばやく仕立てる栗田さん。私と監督は少しずつ上がる気温に合わせて、4周目と5周目の補給ボトルに氷を足す。霧がどんどん濃くなるので、スリップなども心配になってくる。
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そんな中を先頭集団で耐えるRGJ福本。頑張れ!!

周回を重ねても、先頭を独走する萩原選手は後続との差をどんどん広げる。追走集団では、何度か仕掛けたこともあったらしいが、うまくそれが作用しなかったよう。レース後に片山選手(スペシャ)に聞いた話では「最初の1周目で(萩原選手に)行かれたときに、スグに反応しようと動いたのだけど、どうもそれに(集団)全体がうまく作用しなかった」というので、そのタイミングがあまりにも早かったのも良かったようだ。確かに大きな集団に居続けると「もらい落車」のリスクも減るから、このレースの前々週に開催された全日本個人TT選手権で優勝した独走力のある萩原選手にとっては、絶好の条件のよう。

一方で最初は15人ぐらいだった追走集団からも、周回を重ねるごとに脱落する選手が出てくる。RGJ福本選手も3周目で脱落。本人もココで語っているように「昨年の同レースと、同じ周回で脱落してしまった」という。しかもこのあと、どんなアクシデントがあるか分からない。この後は着実にペースを落とさないで走ることを祈るしかない。

補給地点には、ポツポツと5%ルールで脚きり(新たな周回に入れない=DNF)を宣告された選手たちの姿が見えるようになってきた。そんな中、RGJ下久保選手が戻ってきた。なかなか良いペースで登りに入ったようだが、その直後にパンク。タイミング悪くスグにホイールチェンジが受けられなかったうえに、パンク前にハスられたらしく、リアブレーキが曲がってしまい、まともにホイールが回らなかったよう。残念。たまたま隣にいらしたK原さん(日本ナショナルチームメカニック)が「落車とかした後は、こんな風に曲がっていることが結構、あるからパンクでホイール交換して、回りが悪いと思ったらココ(ブレーキ周り)を自分でスグ見ないとな!」とアドバイス直々にいただくハッチャン選手。そーなんですよねー。うんうん。

さらに佐藤選手、結構、追い上げていたのに2回目のパンク!今度はリア(後ろ)。そこに松田選手、その後に武田選手DNFで戻る。彼女もスローパンクorz何かタイヤ屋が儲かりそうな勢いです。でもワカ選手、一回マジで転びそうになった箇所もあったようですが「上半身がついてきたから踏ん張れた!」とのこと。ここのところ腕周りとか背中が丈夫になってきているので、今後ももっとマッスルしませう。

佐藤選手もさすがに2回・計3本パンクでは追いつき切れなかったようでDNF。開口一番「くやしい!!!!!」と言ってましたが、確かにパンク後の追い上げをみると、良い位置にいられたかな?とも思うので残念。あとは残る3名の動向を見守る。

残り2周回、これは何とか3名完走いけるかも?と思ったところでアクシデント。何と運悪く、補給所を過ぎてスグのところでパンクして堀選手がDNF。タイヤを見るとガラスで切ったようにザックリ。「ぱん!って音がして終わったと思った」とのこと。昨年より走りも良かったし、ギリギリいけると思ったが残念。堀と松田の2人は7月からオランダで6週間「武者修行」するので、この無念はオランダで晴らし強くなって帰ってきて欲しい。

そして残り1周のジャン(鐘)が鳴る。未だトップ独走する萩原選手、恐るべし!晴れ間も見えてきて急激に暑くなってくるが、そのままゴール地点に移動し無事に残るRGJ2選手がゴールするのを見届けにいく。
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※写真は快走するチカ選手(撮影:加藤 智)。

大きな歓声の中、女子レースのトップを独走で守った萩原選手がゴールに入ってくる。思えば、今まで五輪選考に絡むようなレースでない限り、女子レースのゴール地点は寂しいものだったような気がする。これが、昨年ぐらいから、ちょっと変わってきたような気がする。多くのカメラマンと取材陣、そして何より観客の多さ!この後スグに男子レースのスタートが待っているせいだということを割り引いても、女子レースへの注目も上がってきた。その興味を飽きさせない、むしろ注目を増やすような活躍を萩原選手には期待したいと思う。

続いて30秒ほど遅れて、昨年優勝の西選手、そして片山選手が続けてゴールに。次々とゴールをする選手達に続いて、トップから遅れること10分ほど。RGJの赤いチームジャージが見えてきた!福本選手!!
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※写真は周回途中のものですが、カッコイイので掲載!(撮影:kitamura)

昨年より2つ順位をあげて総合では12位のゴール。そしてジュニアではブッチギリの優勝で2連覇達成!!昨年は初優勝だったけど、今回は「責める側」から「守る側」に代わってのレース。そのプレッシャーとかは一応、私なりに分かるので気持ちとしては前回の優勝以上に嬉しかった。ゴール後、念のためにホイールをチェックしたら、リアホイールに穴が開いていて、中のチューブがちょっと出てきていた。これはいつ、パンクしてもおかしくなかったはず。でも優勝ってこんなもんなんです。運も実力のうちです。マジで。
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※こっちはゴール時の写真です。

それと、優勝というか「コレは勝てる!」という感触になると、何か普段感じていない「第6感」のような、ヘンに研ぎ澄まされた感覚が、ぶわっと目の前に出てくる瞬間がある。もちろん、それはすべての勝つ条件が揃ってからこそ出る感覚なんだろうと思うのだけど、今回、もしかしたら萩原選手は感じたのだろうか?そしてチカ選手にも近いうちに、この感覚を感じてほしいな!と思うわけです。とにかくおめでとう!よくやった!!

そして米田選手も無事にゴール。彼女は今回、初めてのこのコース走行ということで、金曜日から会場入りしてコース試走をしていたのでした。結果には満足していなかったようですが、これで課題も出来たと思います。そして、RGJは来年の同レースでは、さらに多くの完走者を出して、チームとして動ける強化対策をもっと進めていきたいと思います。何より、RGJ全員無傷でよかった。実は何人か女子選手が落車していると聞いているので・・・。

表彰式。都合によりジュニアから表彰開始です。初々しい笑顔が並び、晴れてきた会場を一層、華やかにします!
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写真は女子ジュニアの表彰式にて。左より2位・青木志都加(北桑田高校)、優勝・福本千佳(Ready Go JAPAN)、3位・中村友香(奈良北高校):撮影/加藤 智

この表彰式でエライな、と思ったこと。チカ選手、ちゃんと副賞でいただいた品物名を、どんなものをいただいたか分かるように掲示したこと(ココ参考に)。普段から割りとスポンサー名の掲示やPRなど、多分ほかのチームに比べてかなり厳しく指導しているRGJなのですが、チーム2年目となって、かなりそれが徹底してチカ選手だけでなく所属選手全員がしっかり行えるようになってきた。チーム母ちゃんとしてはそれが嬉しい。

そして、この後には女子エリートの表彰。何と表彰の締めに「シャンパンファイト」!酒好き(だっけ?)の上位3位勢がイッキ飲み(笑)。
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ここでもボトルを一緒に飲む萩原選手と片山選手。わはは。とにかくおめでとう!!

この後、チーム車に戻ろうとチカ選手を連れて移動していたら、観戦いただいたファン皆様に囲まれて(笑)サイン会となりました。
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レース中もたくさん、ご声援いただき、本当にありがとうございました!引き続き、何卒ご声援のほど、よろしくお願いいたします!!
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前日に栄養講習会を実施してくださったグリコ・恵美さんも応援に駆けつけてくれました!ありがとうございました!!

この女子レース後には、男子レースがスタートしたり、下久保選手が帰宅、とちょっとバタバタしていたので、タイミング悪く全員揃えられなかったのですが、優勝記念写真を撮りましょう、と。
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メダルを再度かけるのをワイワイと。RGJが全員集まるとすごい賑やかなんですわ、 毎度。明るいことはいいことです。わははは。
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ハイ、チーズ!!みんなお疲れ様でした!!

この後、男子レースの最後の方だけ、へんなところ(笑)から観戦したり、飛行機が到着1時間も遅れたりしましたが、何よりRGJ全員が怪我なく、そして次回以降のレースへの課題を見つけたレースとなりました。詳細のレース結果はこちらからどうぞ。

そしてシクロワイアードさんが、写真とレポートを掲載されておりますので、ぜひご覧ください。A野さん、いつもありがとうございます!
http://www.cyclowired.jp/?q=node/35782

ジュニア覇者 福本千佳インタビューはこちら。カワイイ。
http://www.cyclowired.jp/?q=node/35825

追伸1:ウワサだとカメラマンの高木さんが土曜日のレース取材中に骨折したとのこと、マジだったらお見舞い申しあげます。

追伸2:帰りの空港でF森さんにバッタリ。ちょうどRGJ選手たちも一緒だったので、オランダで1年間、武者修行した経験のあるF森さんから貴重なお話をいただきました。ちょうど来月オランダにいく堀・松田両選手にもアドバイスをいただき、これで準備万端となりました!ありがとうござますー。

追伸3:チカちゃん優勝記念写真その2。なんで何かボケているのかというと、私がゴール直前にレンズを汚してしまったようで。。。大反省。早く風邪治して出直してきまーす(泣)。
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