第12回全日本選手権ロード女子出場選手ご紹介。
今週末の6月27日・28日の2日間にかけて広島県中央森林公園にて、下記レースが開催されます。
主催の日本自転車競技連盟のサイトには下記のようにレース名が掲載されております。
http://www.jcf.or.jp/
2009/06/27
第14回ジュニア全日本選手権ロード・レース
2009/06/27
第78回全日本アマチュア自転車競技選手権大会ロード・レース
2009/06/28
第12回全日本自転車競技選手権大会ロード・レース
何が何だかサッパリですよね、しょうがないです。私もいつも確認しちゃいますから。まず27日開催の「第14回ジュニア」レースは、男子のU18=18歳未満の選手の日本一を決めます。同日開催の「第78回全日本アマチュア」というのは、男子のU23=23歳未満の選手の日本一決定戦です。
そして、28日の「第12回全日本」というのが、男子エリート=23歳以上の選手、および女子選手の日本一決定のレースです。ちなみに女子は同じレース内で、U18=18歳未満の選手は同時スタートではありますが、別途順位を付けます。
しかも、もう1つちょっとカラクリがあります。男子の「第78回全日本アマチュア」をの大会要項には「2009年ロード世界選手権自転車競技大会代表候補選手選考会」という記述がご丁寧にも消されてます。これは、U23の選手の年齢区分に該当する選手でも、ロードの世界選手権(今年は9月23日から27日までスイスで開催)の日本代表メンバーを選考されたいわ(はあと)、と思った男子選手は28日の「第12回全日本」の試合に出ないとイカンよー、ということになっております。
国際自転車競技連合(UCI)の2009世界選手権ロードレースのサイト
http://www.uci.ch/templates/UCI/UCI5/layout.asp?MenuId=MTI1NDk&LangId=1
なので、「第12回全日本」内の女子レースでも当然、この世界選手権の日本代表チームメンバーを競うこととなります。
そして今まで日本ロードレースを観ていただいている方々には、女子に関してはもっともっと気になることがあると思います。
今まで、沖 美穂選手が11年間(!)に渡り全日本女子ロードを連覇しておりました。それが昨年いっぱいの彼女の選手現役引退により、12年ぶりの「新女王」の誕生となる注目レースとなるのです。
参加が予定されている女子選手たちの顔ぶれが凄いです!本当は当日のゼッケンナンバーとともにご紹介したかったのですが、主催側のエントリーリスト未発表によりそこんとこナシで申し訳ないです。
まずは、萩原 真由子。昨年まで強豪・鹿屋体育大学の自転車部所属でしたが、卒業により「あさひレーシングチーム」所属として出場。チームメイトにはヒルクライムに定評のある宇田 由香選手がおりますが、なんと彼女は先日、急性白血病であることが判明したため、しばらく選手活動から撤退となっております。そのため、あさひチームとしては萩原1人の出場ですが、6月14日におこなわれた「全日本選手権個人タイムトライアル」で、一足早く2009シーズンの日本一を手に入れております。
次!豊岡 英子選手。パナソニックレーシングチーム所属のロードとシクロクロスの選手で、特に、全日本シクロクロス選手権では4連覇という馬力のある選手。ただ、今シーズン初頭の海外遠征で大きめの怪我負って、復調し始めたところであります。
次!シクロクロスといえば、この選手を忘れてはいけません!!というか、急遽出場を知ってビックリしましたよー。オランダ在住の荻島 美香選手です。2009年2月のシクロクロス世界選手権では前出の豊岡選手を置いて22位という成績を残した2児のママ。
次!シクロクロスときたらMTB!(オイ)ということで、ナント日本MTB界の女王・片山 梨絵も参戦!スペシャライズド所属で、北京五輪のMTBクロスカントリーの日本代表であります。ヨガを積極的にトレーニングに取り込んでいる彼女。最近、その良さが分かってきましたー。
次!MTBもこなすロード選手、ということで森田 正美選手。ブリヂストンアンカー所属で、確か2008年のMTB北京五輪選考会で骨折して、一時レースをお休みしておりましたが、ようやく2009シーズンで復帰しました。ここまでのレースでは快調。
次!女子ロードのベテラン勢。西 加南子選手(フォーカス・アウトドアプロダクツ所属)はここ数年、全日本選手権で上位に食い込むものの、優勝はまだなし。さらに、西の元チームメイトである森本 朱美選手はシドニー五輪のトラック日本代表。彼女も、あと一歩のところで全日本選手権での優勝がない。今回はお互いにどうなるか?!
次!若手もご紹介。CHISAKO選手(=針谷千紗子:宇都宮ブリッツェン所属)も最近、チカラをつけています。ただ、彼女は先日のガールズケイリンで鎖骨骨折をしている。かなり凄い回復をみせているようですが、本番では?!さらに井上 玲美選手(所属は正確にはドコになるのか?)もトラックの中距離で一気に実力を見せてきてます。
えー、ここまで読んでいただいてお気づきの方もいらっしゃると思います。
実は、以上まであげた女子選手はチームが皆バラバラなのです(もしくは同チーム2名どまりでも)。これは現状のチーム体制が男子中心となっているため、女子のチーム作りが非常に遅れていることと、女子選手たちに良い意味の「仲間意識」が薄いことにあります。これは日本に限った話ではないのですが。
今、日本の自転車を「魅せて」いくうえで、選手個々の素質はモチロン!なのですが、ロードレースの本質であるチームという単位で育成と強化をしていくことは、選手の本当の育成になるのです。そこで、ココで声を大にして言いたいのは「ぜひともReady Go JAPAN女子チームのチームプレイにご注目いただきたい」ということです。
確かに、上記に列記した女子選手たちには、正直に言って、まだ及ばないかも知れません。でも、全日本当日にはRGJの正チーム選手である6人全員でチームとして走ります。これは、今までの全日本女子レースでは、なかったことのように思います。
そして皆さんは、今年スタートのRGJチームのその最初のステップを存じているのです。その後の成長ぶりを、このチームと所属選手、そして日本の自転車の発展とともにご覧いただけるタイミングなのです。
チームで起こせるマジックというものを、私は今までの国内外での遠征チーム派遣事業で多くみてきました。このマジックは仲間との「化学反応」で思いもしない素晴らしい結果を生むことにもなります。
堀 友紀代、松田 千裕、武田 和佳、吉井 玲香、下久保 初菜、福本 千佳。
この6人で広島でマジックを起こしたいと思います。これには皆さんのご声援は不可欠となります!!
RGJの所属選手の1人も言ってました。
「1年前自分がRGJに入るなんて考えもしませんでした。だから1年後RGJがどんな結果を出していくのか、みんな知らないのです!!」
皆さん、この奇跡の一歩をぜひ、広島で見ていただければ幸いであります。では、広島でお会いしましょう!!
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